“フュージョンのゴッドファーザー”ラリー・コリエル死去

ジャズ・フュージョンのパイオニア“フュージョンのゴッドファーザー”と呼ばれたギタリスト、ラリー・コリエルが死去していたことがわかりました。
73歳でした。
70年代初めにランディ・ブレッカーらとフュージョンバンド、イレヴンス・ハウスを結成し、マイルス・デイヴィスチェット・ベーカーロン・カーターらジャズ界の巨匠たちと共演。

早くからジャズとロックの融合に取り組み、ジャズ・ロックのパイオニアと評されました。
また、日本との縁も深く、日野皓正山下和仁渡辺香津美井上陽水らと共演。日本にも多くのファンがいました。

死の数日前にもNYのジャズ・クラブでプレイしたばかり、夏にはツアーも予定されていたとこで、突然の死の知らせに驚きと悲しみが広がっています。

心よりお悔やみ申し上げます。

 

<ラリー・コリエル関連作品>

featuring: Larry Coryell, Buster Williams, Tony Williams

 

Cause and Effect

 

Earthquake At The Avalon

 

Back Together Again

 

 

In Memory Of Jim (feat. Larry Coryell, Peter Bernstein)

 

From the Ashes

 

ラリー・コリエル
1943年4月2日に米テキサス州ガルベストンで生まれ
1966年サイケデリック・バンド、ザ・フリー・スピリッツを結成し、作曲、ボーカル、そしてシタールを担当。
1969年には、ジャズ、クラシック、ロックの要素を取り混ぜた2枚のソロ・アルバム、『レディー・コリエル』と『コリエル』を発表。
1969年末にはジョン・マクラフリンを迎えた『スペイセス』が注目をあび、のちの70年代フュージョン・ジャズ・ムーブメントの始まりとされている。
1980年代前半には、イーゴリ・ストラヴィンスキーの三大バレエ音楽「火の鳥」、「ペトルーシュカ」、「春の祭典」、また「シェヘラザード」や「ボレロ」などクラシック
などを取り入れた作品を発表。

日本人アーティストとのかかわりも深く
1972年、ランディ・ブレッカー等と共に、イレヴンス・ハウスというフュージョン・バンド最後のアルバムとなる『アスペクツ』では、日野皓正と共演。
1984年、山下和仁との連名で、ヴィヴァルディ作品を取り上げたアルバム『ギター・オデッセイ四季』を発表。
1994年には、渡辺香津美のアルバム『OYATSU』にゲスト参加。また井上陽水とも交友がありライブではサポートを務めたことも有名です。